2007年12月03日(月) コメント:4 トラックバック:0
アニメ制作会社XEBECのWebサイトはValidなXHTML1.0 Strictだった。 シンプルなデザインながら、私がアニメの公式サイトに求める情報の必要最低限は満たしていて、何より軽い。
- 新着情報が目立つ位置にある
- いわゆる「更新履歴」のリストは該当更新ページへのリンクになっているべきなのに、そうなっていないサイトがたまにある(たとえば灼眼のシャナやD.C.II)。 XEBECのサイトは当然そうなっている。更新頻度も高い。
- 放送局、放送時間が明確
- 各作品ごとに放送時間のためのページが個別に用意されている、「News」の新着情報にも放送局と放送時期を必ず記載、 放送局・放送日時が未定の番組(ネモシュネの娘たちとかのこん)のページでも現時点での予定を強調して記載。 完璧。
- 必要十分な各話紹介
- 話数、サブタイトルに加えて、脚本・絵コンテ・演出・作画監督まで記載。当然テキストで書かれているのでコピペできる。
サイト制作の技術的な面でも優れている。
- トップページ左上にロゴ、その下にタグライン
- 全ページにパンくずリスト
- ValidなXHTML1.0 Strictで、lintでも100点。マークアップは非常にシンプル。
- Newsの各項目にid属性が指定されている。日付の表記形式はW3Cの日時フォーマット。
- 背景と文字のコントラスト最大、リンクは青色で下線付きという標準デザイン。
ユーザビリティを追求するとこうなるのかと思わせるデザインである。 ビジュアル面ではやや物足りないが、ストレスなくサイト内を見て回れる作りになっている。
コメント(4件)
いくらシンプルでも、いくらユーザビリティがよくても、このサイトには絶対的な欠点があると思います。
閲覧者にこのサイトをよく見て欲しい、よく知って欲しいと思っていないところです。
それはシンプルもユーザビリティも意味をなくしてしまうほど大事なことです。
それとユーザビリティは使いやすさのデザインだけではないと思います。使い心地もデザインすることだと私は思います。それを間違えると逆にストレスを与えるものになるはずです。
>閲覧者にこのサイトをよく見て欲しい、よく知って欲しいと思っていない
私はそうは感じませんが、「見た目に面白みがない」という意味でしたら理解できます。
ただ、私の場合、「サイト」を見る/知るではなく、そこにある「情報」を知ることを重視しています。
XEBECのサイトは私がアニメの公式サイトに求める情報にアクセスしやすい、その点で気に入っているわけです。
これはもちろんサイトの種類によりますけれど。
使い心地もユーザビリティのうちという点に異論はありません。たとえばMacの各種エフェクト(実行待ちのアプリケーションがDockでピョコピョコするなど)は必須の機能ではないけれども効果的だと思います。
XEBECのサイトにはそういった趣向はありませんが、求める情報にすばやく到達できるのは、シンプルで軽い(表示が速い)からで、故にストレスを感じない=使い心地がいいと私は感じています。
逆に、たとえば「もやしもん」のサイト(http://www.kamosuzo.tv/)は面白いのですが、ページ読み込みに5秒ほどかかるし、ナビゲーションが一貫していない、重要な情報(たとえば関西テレビでは何曜日の何時から放送があり、次回は第何話なのか)がわからないという問題があります。
webデザインというのは難しいですね。
みりばーるさんの言う情報にたどり着くまでの簡潔さ、アクセスしやすさはもちろん大事です。
それと同様に、私が重視しているその情報にたどり着くまでの過程におけるカタチのデザインもwebにおいてゆずれるものではないです。
アーティスト側が何を言うんだと思われるかもしれませんが、ただシンプルで軽い、表示が速い、そこに行き着くまでの時間が短いというのはかなり曖昧だと思うのです。
ただ5秒といっても、それは数値上での5秒であり、人間が考える5秒とは非常に差があります。
macのエフェクトにおける使い心地というのは、見た目の楽しさではなく、アプリケーション実行の体感速度をあげることが最大の目的であると私は考えます。
何も無く5秒の時がながれるのと、もやしもんがわちゃくちゃさわぎながら過ぎる5秒は特殊相対性理論より説得力のある時間軸の違いだなと個人的には思うのです。(つまらない映画を長く、面白い映画を短く感じるように)
いくらページが軽かろうと、人間は文字より画像をすばやく認識します。XEBECにおけるアクセス性は高いですが、人間が行う検索性は低い。そこでページ取得時間以上のストレスを感じてしまっては本末転倒です。
ところで変な考えかもしれませんが、新聞などを私はすばらしいデザインだなと思うので、その辺にいるへんちくりんな画像作りデザイナーよりも情報の伝達を第一に考えるみりばーるさんのほうがデザイナーらしいと思うのです。
ただ個人的に、見た目をあまりアート的なニュアンスとして受け取ってほしくないのです。どちらかというと見た目も理論的に考えてほしかった。デザインを学ぶものとしてそれが伝えたかったです。
ターゲットが誰か・目的は何かという話。
データと見た目の切り分け という理想論がありますが、双方互いに関係しあってしまうので両立ってなかなか大変で、多くの場合失敗する。
やはりどちらを優先するか決めて(つまり目的をハッキリさせて)デザインされたものの方が、魅力的になるんです。
実際仕事でも、デザインを理解してない人ほど、相容れない目標を同時に実現しようとしてプロジェクト全体をだめにします。もちろん、両立できればすばらしいのですが、それとてたいていの場合は自己満足でしかありません。
(これは自戒を込めて書いています(笑))
グラフィックも機能の一部だという主張に異論はありません。
「ウェブ初」のグラフィック要素は、ウェブ制作においてとても重要だと思います。でも他所からつまり印刷メディア優先で作られてきたグラフィックをウェブに統合するのはかなり難しいですね(ウェブで使うことを想定されて作られていれば別ですが)。
悲観的に書きましたが、双方を統合するようなデザインを全体を見通して考える機会があるならそれは本当にすばらしいと思います。そしてそういう事例は少しずつですが出てきてるように思います。
なんだかんだで、私のようなOver30の人間にはウェブは常に「他所様」って印象があるんで、今の10代の人たちにとっても期待しています。