2005年10月08日(土) コメント:0 トラックバック:1
表示幅や文字サイズ、フォントなどは、ページ制作者がわざわざ指定しなくても、閲覧者側でブラウザのデフォルト設定を変更してもっとも読みやすいようにすればいいという話。 で、その指標が「幅可変、1カラム、文字サイズ100%、フォントは指定なし」。 このサイトでは全部は実践していませんが。
- 幅可変
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リキッドレイアウト(幅可変)なら、もっとも読みやすくなるようにブラウザの幅を調節すればよい。 リキッドレイアウトの「欠点」としてたまに挙げられる「解像度の高いパソコンで見ると1行が長くなりすぎる」ことは欠点ではないと思う。
- 文字サイズ100%
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本文にはfont-sizeを指定しなければ、ブラウザの設定を変えることで閲覧者の好みのサイズで読むことができる。 全体の幅を固定した場合なら、その幅に対してバランスの良い文字サイズ(一行字数)を指定できるが、幅可変の場合はそうはいかない。 幅可変なら文字サイズも閲覧者任せでよい。
- 1カラム
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仮に、閲覧者が本文を読むのにちょうど良い幅、文字サイズに設定していたとしても、マルチカラムレイアウトでは本文領域がちょうど良い幅にならない。 少なくとも個別記事では1カラムが望ましい。
- フォントは指定なし
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本文にはfont-familyを指定しなければ、閲覧者の好みのフォントで読むことができる。 ちなみに自分は本文が明朝体のサイトはユーザースタイルシートを使って読みます。
- これ以上にない?
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「これ以上にない」わけではない。背景色と文字色もブラウザの設定任せとか制作者CSSすら用意しないとか。 しかしそこまでやると、デフォルト設定を変更していない(多数の)閲覧者には読みにくいものになってしまう。 なので、「幅可変、1カラム、文字サイズ100%、フォントは指定なし」がぎりぎり妥協できるライン。
参考にしたページなど。
- 何故左右マージンを小さくすべきなのか(Personnel)
- 段組の必要性4月29日(Personnel)
- font-size: 90% 指定だって豆字固定と大差無い(ねこめしにっき)
- 本文は特定フォントでの表示を強制しないでほすぃ(ねこめしにっき)
とはいえ、そう理想的にはいかない。以下補足と蛇足。
文字は小さめのほうが読み易いと思う、しかもブラウザの設定をデフォルトから変更しない閲覧者が多(いらし)く、 そういう層のために本文の文字サイズまでも小さめに指定したいこともある。 そういう場合、font-sizeをpxで固定すると、ユーザーの多いIEでは文字サイズの変更が難しいので、%などで小さめに指定し、デフォルトの文字サイズをいじってるひとには我慢してもらうことを選ぶ制作者も多い。
また、幅固定のブログが多いためか、ウインドウサイズを最大化しているひとは多い(らしい)。そういうブログに合わせたウインドウサイズで見ると幅可変1カラムのサイトは1行文字数が多くなってしまう。
つまり、せっかく自分好みに設定を変えていても、多数派に合わせた設計のサイト(しかもそれが多数派らしい)を見ると文字が小さすぎたり横スクロールが出たりして、 結局、デフォルト設定でいいや、ってことになりかねない。
制作者側としても、ブラウザのデフォルト設定を変更しない(たぶん多数派の)閲覧者の好みに合わせた設計では、自分好みに変更している閲覧者にとっては迷惑になってしまうし、 閲覧者任せにすると多数派から文句を言われる(かもしれない)。
まぁ実際には、相当読み難いのでない限りほとんど問題にならないと思う。問題にはならないけど、やっぱり「幅可変、1カラム、文字サイズ100%、フォントは指定なし」くらいはやっておきたいな、と(やってないけど)。
というか、このエントリ自体がほぼ思いつきのネタなので。
10月10日、もう一度見直してちょっと書き直し。「はじめにタイトルありき」だとなかなかきつい。 「幅可変、1カラム、文字サイズ100%、フォントは指定なし」は記事中で6回繰返したかった。 長いキーワードの繰り返しギャグは基本ですよね。
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